石﨑歯科医院流「ナイトガード」について‼️
2024.12.13
石﨑歯科医院 お口の教科書
ナイトガードについて
寝ている間の「歯ぎしり・食いしばり」から、大切な歯を守るために
「歯ぎしりをしていると言われた」
「朝起きると顎が疲れている」
「歯がすり減ってきた」
「歯が欠けたり、しみたりする」
このような方に、石﨑歯科医院では夜間に装着するナイトガードをご提案することがあります。
ナイトガードとは、睡眠中に装着することで、歯ぎしりや食いしばりなどによって歯に加わる負担から、歯を守ることを目的とした装置です。
大切なのは、
「ナイトガードを入れて歯ぎしりを治す」
という考え方ではありません。
ナイトガードの大きな目的は、
「寝ている間に歯へ加わる強い力から、歯を守る」
ことです。
なぜ寝ている間に歯を守る必要があるのでしょうか?
歯ぎしりや食いしばりは、本人が意識していない睡眠中にも起こることがあります。
特に食いしばりは、音が出ないことがあるため、自分では気づきにくいのが特徴です。
寝ている間に歯を強く噛みしめたり、こすり合わせたりすることで、歯には普段の食事ではかからないような大きな力が加わることがあります。
それが長期間続くと、
- 歯がすり減る
- 歯の先端が平らになる
- 歯が欠ける
- 歯にひびが入る
- 歯がしみる
- 歯の根元がすり減る
- 詰め物や被せ物に負担がかかる
- 歯周組織に負担がかかる
- 顎の筋肉が疲れる
などの変化につながることがあります。
そこで、必要な患者さんにはナイトガードを使用していただきます。
ナイトガードは「歯ぎしりを止める装置」ではありません
ここは、ぜひ知っておいていただきたいポイントです。
ナイトガードを装着したからといって、
歯ぎしりや食いしばりそのものが完全になくなるわけではありません。
ナイトガードの主な目的は、
「歯ぎしりや食いしばりが起こったとしても、歯に直接加わる負担を軽減し、歯を守ること」
です。
つまり、
歯ぎしりをなくすための装置というより、歯ぎしりによって歯が傷つくのを防ぐための装置
と考えてください。
石﨑歯科医院のナイトガード
石﨑歯科医院では、患者さんの歯型から模型を作り、その模型に専用の薄いプラスチックシートを圧接してナイトガードを製作しています。
使用する患者さんの状態に合わせて、約1mmの薄型のナイトガードを使用しています。
薄型にすることで、できるだけ口の中での違和感を少なくし、睡眠中にも使用しやすい装置を目指しています。
もちろん、ナイトガードは「薄ければ薄いほど良い」というものではありません。
歯ぎしりの強さや歯の状態、噛み合わせなどによって適した装置は異なります。
そのため、石﨑歯科医院では、お口の状態を確認したうえで、歯を守るために必要な装置を考えていきます。
顎関節症の治療用装置とは目的が違います
「ナイトガード」と聞くと、
「顎関節症を治すためのマウスピースですか?」
と思われる方もいらっしゃいます。
ナイトガードにはさまざまな種類があり、使用する目的も一つではありません。
石﨑歯科医院で歯を守る目的で使用している薄型のナイトガードは、
「歯ぎしり・食いしばりによる歯への負担を減らし、歯を保護する」
ことを主な目的としています。
一方、顎関節症などの治療を目的とする装置では、患者さんの症状や顎関節、筋肉、噛み合わせなどを考慮して、別の考え方で装置を設計する場合があります。
そのため、
「マウスピースなら全部同じ」ではありません。
何のために装置を使うのかによって、形や厚み、設計、調整方法などが変わります。
ナイトガードを使った方がよいのは、どんな人?
すべての人にナイトガードが必要なわけではありません。
例えば、
- 歯ぎしりによって歯が強くすり減っている
- 歯が欠けることがある
- 歯にひびが疑われる
- 知覚過敏がある
- 歯の根元がすり減っている
- 詰め物や被せ物に強い負担がかかっている
- 朝起きると顎が疲れている
- 睡眠中の食いしばりが疑われる
- 歯を守る必要があると判断される
などの場合に、ナイトガードが選択肢となることがあります。
ただし、
「歯ぎしりがある=必ずナイトガードが必要」
というわけではありません。
歯の状態や力のかかり方などを確認したうえで、必要性を判断することが大切です。
ナイトガードを使うときに気をつけること
ナイトガードは、お口の中に入れて使用する大切な装置です。
長く快適に使うためには、毎日の取り扱いがとても重要です。
① 使用前には歯をきれいにしましょう
ナイトガードを装着する前には、通常どおり歯みがきをしてください。
歯にプラークや食べ物が付着したまま装着すると、長時間お口の中に汚れをとどめることになります。
「歯をきれいにしてからナイトガード」
を習慣にしましょう。
② 外したら水で洗いましょう
朝、ナイトガードを外したら、水道水でやさしく洗ってください。
指で軽くこすりながら汚れを落とし、清潔な状態にして保管しましょう。
必要に応じて、歯科医院から案内された専用の洗浄方法を利用してください。
③ 熱湯は絶対に避けてください
ここは非常に重要です。
ナイトガードに使用しているプラスチックは、熱によって変形することがあります。
そのため、
熱湯で洗わないでください。
「熱湯をかければ消毒できるのでは?」
と思われるかもしれませんが、ナイトガードではおすすめできません。
また、
- 熱いお湯
- 食器洗い乾燥機
- 高温になる場所
- 直射日光
- 夏場の車内
などにも注意してください。
特に夏場の車内は非常に高温になります。
ナイトガードを車の中に置きっぱなしにすると、変形する可能性があります。
④ 歯ブラシで強くゴシゴシ磨かないでください
汚れが気になるからといって、歯ブラシで強くこすり続けると、ナイトガードの表面に傷がつくことがあります。
傷が増えると汚れが付着しやすくなるため、やさしく洗うことをおすすめします。
歯磨き粉についても、研磨剤によって表面に細かな傷がつくことがあります。
洗浄方法について分からない場合は、自己判断せず、歯科医院でご確認ください。
⑤ 使わないときはケースに入れて保管しましょう
ナイトガードを外したら、そのままティッシュの上などに置いておくのはおすすめしません。
うっかり捨ててしまったり、ペットに噛まれてしまったりすることがあります。
洗浄した後は、清潔なケースに入れて保管してください。
また、ケースの中に水を入れたまま長期間保管するのではなく、ナイトガードを適切に乾燥させることも大切です。
⑥ ナイトガードを噛みちぎらないようにしましょう
ナイトガードを使用していると、
「噛みやすいところをつい噛んでしまう」
という方もいらっしゃいます。
ナイトガードは、噛みしめるための道具ではありません。
強く噛み続けることで、装置が摩耗したり、破損したりすることがあります。
また、ナイトガード自体の状態が変化してきた場合には、歯科医院で確認してもらいましょう。
⑦ ナイトガードが合わなくなったら、無理に使わないでください
最初はぴったり合っていたナイトガードでも、歯の状態や噛み合わせの変化、装置の摩耗などによって、少しずつ合わなくなることがあります。
- 入れにくくなった
- 外れやすくなった
- 痛いところがある
- 歯ぐきに当たる
- 装着すると噛み合わせがおかしい
- ひびが入った
- 穴が開いた
- 大きく変形した
このような場合には、無理に使用せず、歯科医院へご相談ください。
ナイトガードは「消耗品」です
ナイトガードは、一度作ったら一生使えるものではありません。
歯ぎしりや食いしばりが強い方では、少しずつすり減ったり、穴が開いたりすることがあります。
そのため、定期的に状態を確認することが大切です。
特に、
「最近、ナイトガードがかなり薄くなった」
「穴が開いている」
「以前より噛み合わせが変な感じがする」
という場合には、一度ご相談ください。
ナイトガードの状態を見ることで、睡眠中にどのような力がかかっているのかを考える手がかりになることもあります。
ナイトガードをしているから安心、ではありません
ナイトガードは、歯を守るためにとても役立つ装置ですが、
「ナイトガードをしているから歯ぎしりしても何をしても大丈夫」
というものではありません。
むし歯や歯周病があれば、その治療や予防も必要です。
また、歯ぎしりや食いしばりが強い場合には、歯の状態や噛み合わせなどを確認しながら、必要な対応を考えることが大切です。
ナイトガードは、
「歯を守るための一つの道具」
と考えてください。
石﨑歯科医院では「なぜナイトガードが必要なのか」をご説明します
石﨑歯科医院では、単に
「歯ぎしりがあるからナイトガードを入れましょう」
という説明だけでは終わらせません。
なぜナイトガードが必要なのか。
どの歯に力がかかっているのか。
歯がどのようにすり減っているのか。
知覚過敏と関係していないか。
詰め物や被せ物に負担がかかっていないか。
歯周病とは関係していないか。
そして、この先も大切な歯を守るためには何が必要なのか。
患者さんのお口の状態を確認しながら、できるだけ分かりやすくご説明することを大切にしています。
ナイトガードについて、よくあるご質問
Q. ナイトガードをすると歯ぎしりは治りますか?
ナイトガードは、歯ぎしりそのものを完全になくすための装置ではありません。
主な目的は、歯ぎしりや食いしばりによって歯に加わる負担から歯を守ることです。
Q. 歯ぎしりの音がしないので、私は必要ありませんよね?
そうとは限りません。
食いしばりなど、音が出にくいタイプのブラキシズムもあります。
歯のすり減りや欠け、知覚過敏、顎の疲れなどがある場合には、一度確認することをおすすめします。
Q. ナイトガードは毎晩使った方がいいですか?
必要性があると判断された場合には、基本的には歯科医院から案内された使用方法に従ってください。
使用していて違和感や痛みがある場合は、無理をせずご相談ください。
Q. ナイトガードは熱湯で洗ってもいいですか?
おすすめしません。
熱によって変形する可能性があります。
基本的には水でやさしく洗い、熱湯や高温になる場所を避けて保管してください。
Q. ナイトガードはどのくらい使えますか?
使用期間は、歯ぎしり・食いしばりの強さや使用頻度、装置の材質などによって異なります。
「何年使える」と一律に決めるものではありません。
定期的に状態を確認し、摩耗や破損があれば交換を検討します。
大切な歯を「治す」だけでなく「壊さない」ために
むし歯や歯周病はもちろん、歯にかかる「力」も、歯を長く使っていくためには大切な要素です。
毎日の食事で使う歯。
会話をするときに使う歯。
そして、何十年先まで使っていきたい大切な歯。
その歯に、寝ている間に強い力が繰り返しかかっているとしたら、それを知っておくことも大切です。
石﨑歯科医院では、
「歯ぎしりを止める」ことだけを目的にするのではなく、歯ぎしりや食いしばりがあっても、できるだけ歯を守りながら長く使っていただくこと
を大切にしています。
ナイトガードが必要かどうかも、患者さんのお口の状態を確認したうえで、一緒に考えていきます。
「朝起きると顎が疲れている」
「歯がすり減ってきた」
「歯がしみる」
「歯が欠けた」
「詰め物がよく壊れる」
このような症状が気になる方は、一度ご相談ください。
