石﨑歯科医院流「虫歯」をわかりやすく‼️

2026.08.13

虫歯について🦷🪥

なぜ虫歯になるのでしょう?

「毎日歯を磨いているのに虫歯ができる」

「子どもに虫歯を作りたくないけれど、何を気をつければいいの?」

このような疑問を持っている方は少なくありません。

虫歯は、単純に「歯磨きをしないからできる」というものではありません。

お口の中の細菌、食べ物や飲み物に含まれる糖分、歯の強さ、唾液の働き、食べる回数や時間など、さまざまな要因が重なって発生します。

つまり虫歯は、お口の中の環境のバランスが崩れることで起こる病気と考えると分かりやすいでしょう。

虫歯はどのようにしてできるの?

私たちのお口の中には、たくさんの細菌が住んでいます。

その中には、虫歯の発生に関係する細菌もいます。

食事やおやつなどによって糖分がお口の中に入ると、細菌が糖を利用して酸を作ります。

この酸によって、歯の表面からカルシウムなどの成分が溶け出します。

これを**「脱灰(だっかい)」**といいます。

しかし、歯は一方的に溶かされ続けるわけではありません。

唾液には、お口の中の酸を中和したり、溶け出したカルシウムなどを歯に戻したりする働きがあります。

これを**「再石灰化(さいせっかいか)」**といいます。

健康なお口の中では、

脱灰 → 再石灰化

というサイクルが繰り返されています。

ところが、甘いものを頻繁に食べたり、歯磨きが十分にできていなかったりすると、脱灰の時間が長くなり、再石灰化が追いつかなくなることがあります。

その状態が続くと、歯の表面が徐々に弱くなり、虫歯へと進んでいきます。

虫歯の原因は「細菌」だけではありません

虫歯というと「虫歯菌がいるから」と思われがちですが、実際には細菌だけで虫歯になるわけではありません。

虫歯には、

① お口の中の細菌

虫歯の原因となる酸を作ります。

② 糖分

細菌が酸を作るための材料になります。

③ 歯の状態

歯の質や生えたばかりの歯なども関係します。

④ 唾液

酸を中和したり、歯の再石灰化を助けたりします。

⑤ 時間

酸にさらされる時間や、糖分を摂取する回数などが影響します。

これらが複雑に関係しています。

そのため、

「虫歯菌がいる=必ず虫歯になる」

というわけではありません。

逆に、歯磨きをしていても、糖分を摂る回数が多かったり、お口の中が酸性になっている時間が長かったりすると、虫歯になることがあります。

「親から虫歯菌がうつる」って本当?

赤ちゃんのお口の中は、成長とともにさまざまな細菌が定着していきます。

家族との生活や食事などを通して、細菌がお口の中に入ることもあります。

そのため、以前は「親から虫歯菌がうつるので、親子で食器や箸を分けましょう」といった説明が多くされていました。

もちろん、唾液を介して細菌が移る可能性はあります。

しかし、家族と一緒に生活している以上、細菌との接触を完全になくすことは現実的ではありません。

大切なのは、

「虫歯菌を絶対にうつさない」ことだけを目標にするのではなく、虫歯になりにくいお口の環境を作ることです。

ご家族が過度に神経質になる必要はありません。

家族みんなで歯磨きや食生活を整え、定期的に歯科医院でお口の状態を確認することが、子どもの虫歯予防につながります。

子どもの虫歯を防ぐために大切なこと

① 毎日の歯磨きを習慣にする

虫歯予防の基本は、毎日の歯磨きです。

特に寝る前の歯磨きは大切です。

睡眠中は唾液の分泌が少なくなるため、お口の中の細菌が活動しやすい環境になります。

小さなお子さんの場合は、自分で磨くだけでは十分に汚れを落とせないことがあります。

仕上げ磨きも大切です。

② 「甘いものの量」だけでなく「回数」に注意する

虫歯予防では、甘いものをどれだけ食べるかだけでなく、食べる回数も重要です。

少量のお菓子や甘い飲み物を一日に何度も摂る「だらだら食べ」は、お口の中が酸性になっている時間を長くしてしまいます。

おやつはできるだけ時間を決めて、食べ終わったら歯磨きやお口をきれいにする習慣をつけましょう。

③ 唾液を味方につける

唾液は、虫歯から歯を守るために重要な役割を果たしています。

お口の中の酸を中和したり、溶け出した歯の成分を戻したりする働きがあります。

よく噛んで食べることも、唾液の分泌を促すことにつながります。

唾液は、私たちのお口を守ってくれる「天然の防御システム」ともいえるでしょう。

④ フッ化物を上手に利用する

フッ化物には、歯を酸に強くする働きや、初期の虫歯の進行を抑える働きがあります。

毎日の歯磨きでは、年齢に合ったフッ化物配合歯磨剤を使用することが虫歯予防に役立ちます。

お子さんの場合は、年齢や歯の生え方に合わせた使い方がありますので、分からない場合は歯科医院でご相談ください。

⑤ 定期的に歯科医院でチェックする

虫歯は、痛みが出るまで気づかないことがあります。

特に初期の虫歯では、ほとんど症状がないことも珍しくありません。

定期検診では、

  • 虫歯がないか
  • 初期の虫歯がないか
  • 歯磨きがきちんとできているか
  • 歯や歯ぐきに問題がないか
  • 歯並びや噛み合わせに問題がないか
  • お子さんのお口が成長に合わせて発育しているか

などを確認します。

早い段階で変化を見つけることで、必要以上に歯を削ることを避けられる場合もあります。

「虫歯になってから治す」から「虫歯にならないように守る」へ

以前の歯科治療では、

虫歯になる → 歯を削る → 詰める

という治療が中心でした。

しかし現在では、虫歯になった部分を治療するだけではなく、

「なぜ虫歯になったのか」を考え、虫歯になりにくいお口の環境を作ること

が大切だと考えられています。

歯磨きだけでなく、食生活、間食の回数、フッ化物、唾液、歯の状態などを総合的に見ながら、虫歯を予防していくことが重要です。

お子さんの場合は「虫歯予防」と「お口の成長」を一緒に考えます

子どもの歯科医院で大切なのは、虫歯だけを見ることではありません。

乳歯から永久歯へと歯が生え替わり、顎も成長していく時期には、

歯並び・噛み合わせ・顎の成長・舌や唇の使い方・お口の習慣

など、さまざまな変化が起こります。

そのため石﨑歯科医院では、虫歯のチェックだけでなく、お子さんのお口の成長や**咬合発育(こうごうはついく)**についても確認しています。

「虫歯がないから歯医者さんに行かなくてもいい」

のではなく、

「虫歯がない今だからこそ、健康なお口を育てていく」

という考え方が大切です。

よくあるご質問

Q. 毎日歯磨きをしているのに虫歯になります。なぜですか?

A. 歯磨きだけではなく、食べる回数、糖分の摂取、唾液の量や働き、歯の質など、さまざまな要因が関係します。

「きちんと磨いているのに虫歯になる」という場合には、歯磨き以外の原因も一緒に確認してみることが大切です。

Q. 子どもに虫歯菌をうつさないようにするには?

A. 家族から細菌が移る可能性はありますが、日常生活の中で完全に防ぐことは難しいものです。

それよりも、家族みんなで歯磨きや食生活を整え、虫歯になりにくいお口の環境を作ることが大切です。

Q. 痛くなければ虫歯はありませんか?

A. いいえ。

初期の虫歯は痛みがないこともあります。

痛みが出てから受診するのではなく、定期的に歯科医院でチェックすることをおすすめします。

Q. 子どもの歯は、そのうち生え替わるから虫歯になっても大丈夫ですか?

A. 乳歯の虫歯も放置してはいけません。

乳歯は、食事や発音だけでなく、永久歯が生えてくるためのスペースを保つ役割もあります。

また、乳歯の時期から虫歯になりにくい生活習慣を身につけることも重要です。

お口の健康は、毎日の小さな積み重ねから

虫歯は、ある日突然できるものではありません。

毎日の食事やおやつ、歯磨き、唾液の働きなど、日々のお口の環境が少しずつ積み重なって発生します。

だからこそ、虫歯予防も毎日の小さな積み重ねが大切です。

石﨑歯科医院では、虫歯の治療だけでなく、「できるだけ虫歯を作らない」「できるだけ歯を削らない」ためのお口の管理も大切にしています。

お子さんのお口のことで気になることがありましたら、虫歯だけでなく、歯並びや噛み合わせ、咬合発育についてもお気軽にご相談ください。

神戸市東灘区・魚崎・青木周辺の皆さまの、お口の健康を長く守るお手伝いをしています。

一覧へ戻る