酸蝕症🤮について
2026.09.28
酸蝕症について
むし歯ではないのに、歯が溶けることがあります
歯がすり減ったり、薄くなったり、欠けたりしている。
その原因は、むし歯や歯ぎしりだけとは限りません。
**酸によって歯の表面が溶けてしまう「酸蝕症(さんしょくしょう)」**という状態があります。
歯の表面にあるエナメル質は、とても硬い組織ですが、酸にさらされると少しずつ溶けていきます。
どんなことで起こるの?
酸蝕症の原因には、大きく分けて
① 食べ物・飲み物に含まれる酸
炭酸飲料、スポーツドリンク、果汁飲料、ワイン、柑橘類など、酸性の飲食物を頻繁に摂取することで、歯が酸にさらされる時間が長くなります。
「量」だけでなく、飲む回数や口の中に酸がとどまる時間も関係します。
② 胃酸 これが1番多いけど、予防が限界
胃酸が口の中に上がってくることでも、歯は酸にさらされます。
逆流性食道炎や頻繁な嘔吐などが関係する場合があります。
③ 酸を扱う環境
職業上、酸性物質を扱う環境などが原因になることもあります。
酸蝕症になると、どうなる?
酸によってエナメル質が薄くなると、
- 歯が透けて見える
- 歯の先端が薄くなる
- 歯の表面が丸くなる
- 歯が欠けやすくなる
- 冷たいものがしみる
- 奥歯の噛む面がすり減る
- 詰め物との境目だけ歯が残って見える
などの変化が起こることがあります。
さらに、酸によって柔らかくなった歯に歯ぎしりや食いしばり、強いブラッシングなどの力が加わると、歯の摩耗が進みやすくなることがあります。
つまり、
「酸」だけではなく、「酸+力」
という組み合わせで歯が大きく失われていくことがあります。
むし歯とは違います
むし歯は、むし歯菌が糖から作り出す酸によって、歯が溶かされていく病気です。
一方、酸蝕症は、飲食物や胃酸など、口の外から入ってくる酸によって歯が溶けることが特徴です。
ただし、実際の口の中では、酸蝕・摩耗・咬耗などが重なっていることも少なくありません。
そのため、
「歯がすり減っている=歯ぎしり」
と決めつけず、何が原因なのかを考えることが大切です。
治療は「削れた歯を治す」だけではありません
酸蝕症で大切なのは、まずこれ以上歯を失わないことです。
そのため、
- 酸性の飲食物の摂り方を見直す
- 酸性飲料をだらだら飲まない
- 胃酸の逆流などが疑われる場合は原因を確認する
- フッ化物を利用して歯を守る
- 歯ぎしりや食いしばりなどの力を確認する
- 必要に応じて詰め物・被せ物などで歯を保護する
など、原因や進行状態に応じて対応します。
すでに失われた歯質は、自然に元の状態へ戻るわけではありません。
だからこそ、
「削れたから治す」だけではなく、「なぜ削れたのか」を考えることが大切です。
酸蝕症は、早く気づくことが大切です
酸蝕症は、初期には自分では気づきにくいことがあります。
「最近、歯が薄くなった気がする」
「前歯の先が透けてきた」
「冷たいものがしみる」
「奥歯の形が変わってきた」
という場合は、一度、石﨑歯科医院で確認してみましょう。
歯を守るためには、削れた原因を見つけることから始まります。