🫦③歯の根元がくぼんでいる? WSD(楔状欠損)って何?
2026.09.01
石﨑歯科医院 お口の教科書
歯の根元がくぼんでいる?
WSD(楔状欠損)って何?
歯の根元に、
「くさび」のような形をしたくぼみ
ができていることがあります。
これを**WSD(楔状欠損)**と呼びます。
「歯ブラシで強く磨いたから削れたんですよ」
と説明されることもありますが、石﨑歯科医院では、歯ブラシだけを原因として考えることはしていません。
なぜ歯の根元がくぼむのでしょう?
歯の根元は、歯の頭の部分と比べて、構造的に力が集中しやすい場所です。
特に、
食いしばりや歯ぎしりなどの強い力が歯に繰り返しかかると、歯の根元に「たわむような力」が集中する
ことがあります。
このような力が長期間繰り返されることで、歯の根元の歯質が傷つき、欠損につながる可能性があります。
そのため石﨑歯科医院では、
「歯の根元が削れている=歯ブラシで削った」
と単純には考えません。
歯ブラシは関係ないの?
歯ブラシがまったく関係しない、ということでもありません。
強い力で磨いたり、硬い歯ブラシや研磨性の高い歯磨剤を長期間使用したりすると、歯質の摩耗に影響することがあります。
また、酸によって歯質が弱くなっている場合には、摩耗が進みやすくなることもあります。
つまりWSDは、
「歯ブラシだけ」
「食いしばりだけ」
と一つの原因で説明できるとは限りません。
こんな症状が出ることがあります
歯の根元の歯質が失われると、象牙質が露出して、
- 冷たいものがしみる
- 歯ブラシが当たると痛い
- 甘いものや酸っぱいものがしみる
などの知覚過敏が起こることがあります。
ただし、歯がしみる原因はWSDだけではありません。
虫歯や歯周病、歯肉退縮、歯の神経の炎症など、ほかの原因も考える必要があります。
削れたところは、すぐに詰めればいい?
WSDがあるからといって、必ずしもすぐに詰め物をする必要があるとは限りません。
大切なのは、
「なぜ、この場所に歯質の欠損ができたのか?」
を考えることです。
食いしばりが強いのであれば、その力への対策を考える。
歯磨きの方法に問題があれば、磨き方を見直す。
知覚過敏があれば、その症状に対する対応を行う。
欠損が深くなったり、症状が強かったりする場合には、必要に応じて修復治療を検討します。
石﨑歯科医院から
歯の根元がくぼんでいる患者さんに、
「歯ブラシで削れていますよ」
とだけ説明してしまうと、
「じゃあ、もっと優しく磨けばいいんですね」
で終わってしまいます。
でも、本当にそれだけでしょうか?
歯ぎしりや食いしばりが強くないか。
噛み合わせに問題はないか。
酸による影響はないか。
歯磨きの方法に問題はないか。
いろいろな可能性を考える必要があります。
石﨑歯科医院では、
「削れている」という結果だけを見るのではなく、
「なぜ、そこが削れたのか?」
を考えることを大切にしています。
歯の根元のくぼみや、知覚過敏が気になる方は、一度ご相談ください。