🔴サイナスリフト
2026.08.30
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最近では、インプラントの考え方がどんどん変化してきているため、以前は、かなりの症例に、適用し行っておりましたが、2026年9月現在、石﨑歯科医院ではあまり行わない処置となってきました。
ソケットリフトとは?
― 上あごの奥歯にインプラントを入れるための骨をつくる治療 ―
上あごの奥歯にインプラントを入れようとするとき、
「骨が少なくて、そのままではインプラントを入れることが難しい」
と言われることがあります。
その大きな理由の一つが、**上顎洞(じょうがくどう)**です。
上顎洞とは、上あごの奥歯の上にある「空洞」のことです。
イメージすると、
歯ぐき
↓
あごの骨
↓
上顎洞(空洞)
という位置関係になっています。
奥歯を失うと、時間の経過とともに歯を支えていた骨が少なくなり、さらに上顎洞が下方向へ広がってくることがあります。
すると、
「インプラントを入れたい場所の骨の高さが足りない」
という状態になることがあります。
そこで行うのが、ソケットリフトです。
ソケットリフトでは何をするの?
簡単にいうと、
上顎洞の底にある膜を少し持ち上げて、その下に骨をつくるためのスペースを確保する治療
です。
「ソケット」というのは、歯が抜けたあとの穴のこと。
「リフト」は、持ち上げるという意味です。
つまり、
歯が抜けた穴から、上顎洞の底を少し持ち上げる
ことから「ソケットリフト」と呼ばれています。
文字でイメージしてみましょう
① まず、奥歯がなくなった状態
上顎洞(空洞)
─────────────────
上顎洞の底
─────────────────
↓ 骨が少ない
┌───────┐
│ 歯がない │
└───────┘
歯ぐき
奥歯を失うと、その部分の骨が少なくなり、
インプラントを支えるための骨の高さが足りない
ことがあります。
② 上顎洞の膜を慎重に持ち上げる
歯が抜けた部分から器具を入れ、
上顎洞の底にある膜を傷つけないように、少しずつ持ち上げます。
上顎洞(空洞)
─────────────────
↑ ↑ ↑
膜を持ち上げる
─────────────────
骨
↓
歯がない部分
ここがソケットリフトの重要なところです。
上顎洞そのものを削るのではありません。
上顎洞を覆っている膜(シュナイダー膜)を、慎重に持ち上げます。
③ 持ち上げたスペースに骨補填材を入れる
膜を持ち上げてできたスペースに、
骨補填材(骨をつくるための材料)
を入れます。
上顎洞
─────────────────
↑
持ち上げた膜
/ ̄ ̄ ̄\
/ 骨補填材 \
─────────────
あごの骨
これによって、
インプラントを支えるための骨を増やす
ことを目指します。
インプラントはどこに入るの?
ここは非常に大切です。
インプラントは、
上顎洞の中に入れるわけではありません。
上顎洞の下にあるあごの骨の中に入ります。
イメージすると、
上顎洞
─────────────────
持ち上げた膜
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ 骨補填材 \
─────────────────
あごの骨
│
│
インプラント
│
│
↓
つまり、
「上顎洞のスペースを少し確保して、その下にインプラントを支えるための骨をつくる」
という治療です。
なぜソケットリフトが必要なの?
インプラントは、ただ歯ぐきに埋めればよいものではありません。
インプラントをしっかり支えるためには、
インプラントの周囲に十分な骨があること
が重要です。
特に上あごの奥歯では、
「上顎洞が近い」
↓
「もともとの骨が薄い」
↓
「そのままではインプラントを十分な長さで埋め込めない」
ということがあります。
そのような場合に、ソケットリフトなどの骨造成を検討します。
ソケットリフトをすれば、誰でもインプラントができる?
いいえ。
ソケットリフトをすれば、必ずインプラントができるというわけではありません。
骨の状態だけでなく、
・上顎洞の状態
・残っている骨の量
・歯周病の状態
・噛み合わせ
・全身状態
・インプラントを入れる位置や方向
などを総合的に診査する必要があります。
そのため、治療前にはレントゲンやCTなどを使用して、
「どこに、どれくらい骨があるのか」
を立体的に確認します。
ソケットリフトとサイナスリフトは違う?
どちらも、
上顎洞の底を持ち上げて、インプラントを支える骨を増やす治療
という点では同じです。
ただし、アプローチ方法が異なります。
ソケットリフト
歯が抜けた部分からアプローチします。
比較的、骨の高さが残っているケースで検討されることが多い方法です。
サイナスリフト
上顎洞の側面からアプローチして、上顎洞の膜を持ち上げます。
骨がかなり少ないケースなどで検討されることがあります。
どちらが適しているかは、
CTなどで骨の状態を確認して判断します。
ソケットリフトで大切なのは「上顎洞の膜」
ソケットリフトでは、
上顎洞の膜を傷つけずに慎重に持ち上げること
が重要になります。
この膜は非常にデリケートです。
そのため、
「骨が何mmあるか」
だけではなく、
上顎洞の形や状態、膜の状態なども含めて診査すること
が大切です。
石﨑歯科医院では、CTで立体的に確認します
通常のレントゲンでは、骨の高さなどを平面的に確認することが中心になります。
一方、CTでは、
骨の高さ
骨の幅
上顎洞の位置
上顎洞の形態
インプラントを入れる位置
などを立体的に確認できます。
インプラント治療では、
「どこにインプラントを入れるか」だけではなく、「その場所に十分な骨があるか」
を事前に確認することが非常に重要です。
まとめ
ソケットリフトを一言で説明すると、
「上あごの奥歯の骨が少ないときに、上顎洞の膜を持ち上げ、その下に骨をつくるためのスペースを確保する治療」
です。
イメージとしては、
骨が少ない
↓
上顎洞が近い
↓
上顎洞の膜を慎重に持ち上げる
↓
その下に骨補填材を入れる
↓
インプラントを支える骨をつくる
↓
インプラント治療へ
という流れです。
「骨が少ないからインプラントは無理」とすぐに決めるのではなく、
現在の骨の状態をCTなどで正確に診査し、その状態に合った方法を検討すること
が大切です。
石﨑歯科医院では、患者さんにもCT画像をご覧いただきながら、現在の骨や上顎洞の状態を確認し、治療方法をご説明しています。