🦿第8回インプラント完全石﨑解説🤟痛み腫れ
2026.08.28
石﨑歯科医院 お口の教科書
インプラント完全ガイド 第8回
「インプラント手術は痛い?腫れる?」
「手術」と聞くと、やっぱり気になるのが「痛み」と「腫れ」
インプラント治療を考えている方から、
「インプラントって痛いんですか?」
「手術のあと、顔が腫れますか?」
「仕事は何日くらい休んだらいいですか?」
という質問をよくいただきます。
「インプラント」という言葉だけを聞くと、大きな手術を想像してしまう方もいると思います。
でも、実際にはどうなのでしょうか?
🦷 手術中は痛くないの?
まず、一番気になるところですね。
インプラントの埋入手術では、通常、局所麻酔を使用します。
そのため、麻酔が十分に効いている状態で手術を行えば、手術中の痛みは基本的に抑えられます。日本口腔インプラント学会も、インプラント埋入手術では局所麻酔を使用し、手術中の痛みを抑えることができると説明しています。
ただし、
「まったく何も感じない」
という意味ではありません。
麻酔が効いていても、
「押されている感じ」
「振動している感じ」
「何か触られている感じ」
などは感じることがあります。
痛みと「感覚」は別物なんですね。
🦷 では、手術が終わったら?
麻酔の効果が切れてくると、手術した部分に痛みや違和感が出ることがあります。
これは、インプラントに限らず、外科的な処置を行った後には起こり得る自然な反応です。
痛みの程度には個人差がありますが、研究ではインプラント手術後の痛みは一般に軽度から中等度であることが多く、鎮痛薬によってコントロールできるケースが多いとされています。
ですから、
「手術後に少し痛む=手術が失敗した」
ということではありません。
🦷 痛みは何日くらい続くの?
これも、
「全員が○日」
とは言えません。
インプラントを1本埋めるだけなのか、複数本なのか。
骨を補う処置を伴うのか。
手術範囲がどの程度なのか。
こうした違いによって、術後の痛みや腫れ方は変わります。
また、痛みの感じ方そのものにも個人差があります。
一般的には、術後の痛みは時間とともに落ち着いていきます。
日本口腔インプラント学会も、通常は鎮痛薬を数回服用する程度で、痛みは次第に治まると説明しています。
🦷 腫れることはある?
はい。
インプラント手術後には、腫れることがあります。
これも珍しいことではありません。
手術によって組織に刺激が加わるため、術後に炎症反応が起こり、腫れが出ることがあります。
日本口腔インプラント学会でも、インプラント埋入手術後には手術部位が腫れることがあり、その程度は手術内容によって異なると説明しています。
😯 「顔がパンパンに腫れるの?」
ここもよく聞かれます。
答えは、
「手術内容によって違います」
です。
インプラント1本の比較的小さな手術と、複数本の埋入や骨造成などを伴う手術では、腫れ方が違ってきます。
また、同じような手術をしても、患者さんによって腫れ方には個人差があります。
場合によっては、手術部位の周辺に内出血が起こり、皮膚が紫色っぽく見えることもあります。これについても日本口腔インプラント学会が説明しています。
🦷 腫れたら冷やしたほうがいい?
ここは自己判断で長時間冷やし続けるのではなく、
手術を受けた歯科医院の指示に従う
ことが大切です。
術後の過ごし方は、手術内容によって異なります。
また、処方された薬がある場合には、指示された方法で服用してください。
「痛くなってから薬を飲めばいい」と自己判断せず、術後の説明をきちんと確認しておくことも大切です。
🦷 手術後に気をつけたいこと
インプラント手術後は、傷口をできるだけ安静にしてあげることが大切です。
特に、
❌ 手術したところを舌や指で何度も触る
❌ 強くうがいをする
❌ 激しい運動をする
❌ 飲酒する
などは、術後の状態に影響する可能性があります。
具体的な注意事項は、手術内容や患者さんの状態によって変わりますので、担当医からの指示を守ることが一番大切です。
🦷 仕事は休んだほうがいい?
これも一概には言えません。
デスクワークなのか、身体を使う仕事なのか。
インプラント1本なのか、複数本なのか。
骨造成などを伴うのか。
こうした条件によって変わります。
ただ、
「手術当日はできるだけ予定を詰め込まない」
ことをおすすめします。
「手術が終わったら、そのまま仕事!」
というより、
できれば身体を休ませる時間を確保しておく
ほうが安心です。
🦷 「痛みが怖いからインプラントは無理」と思う前に
インプラントを検討している方の中には、
「手術が怖いから、インプラントはやめておこうかな」
と思われる方もいらっしゃいます。
もちろん、手術に対する不安は当然のことです。
だからこそ、
「どんな麻酔を使うのか」
「どんな手術をするのか」
「術後にどんな症状が考えられるのか」
を事前に知っておくことが大切です。
分からないことをそのままにしておくのではなく、遠慮せず担当医に聞いてください。
🦷 こんなときは「普通の経過」と決めつけない
術後の痛みや腫れは、通常は時間とともに落ち着いていきます。
しかし、
痛みがいつまでも強い
時間が経つにつれて症状が悪化している
強い出血が続く
発熱など気になる症状がある
などの場合は、
「手術後だから仕方ない」と自己判断せず、治療を受けた歯科医院へ相談してください。
特に、長期間痛みが続く場合には担当医への相談が勧められています。
🏠 石﨑歯科医院では「手術後」まで考えて治療します
インプラント治療では、
手術を成功させること
だけを考えるのではなく、
「手術後をどう過ごしていただくか」
まで考えることが大切です。
手術前に治療内容を確認し、
手術後には注意事項をお伝えし、
その後の経過を確認する。
そして、インプラントを長く使っていただくためのメインテナンスにつなげていきます。
📚 このページで分かったこと
- インプラント手術中は、通常局所麻酔を使用する
- 麻酔が効いていれば、手術中の痛みは基本的に抑えられる
- 手術後には痛みや違和感が出ることがある
- 術後の痛みには個人差がある
- 痛みは鎮痛薬でコントロールできるケースが多い
- 手術後に腫れることがある
- 腫れ方は手術内容や個人によって異なる
- 内出血によって皮膚が紫色になることもある
- 術後は担当医から指示された注意事項を守ることが大切
- 痛みや腫れが長引いたり、悪化したりする場合は歯科医院へ相談する
🦷 石﨑歯科医院からお伝えしたいこと
インプラント手術について、
「絶対に痛くない」
とも、
「必ず腫れない」
とも言えません。
でも、それはインプラントだけの話ではありません。
外科的な処置を行う以上、術後にある程度の痛みや腫れが出る可能性があります。
大切なのは、
「どの程度の手術をするのか」
「術後にどんな経過が予想されるのか」
「痛みや腫れが出たときにどう対応するのか」
を、治療前にきちんと理解しておくことです。
インプラントは、ただ「歯を入れる」だけの治療ではありません。
治療前の診査・診断から、手術、術後の管理、そして長期的なメインテナンスまで。
その一つひとつを大切にしていくことが、安心してインプラント治療を受けていただくために重要だと、石﨑歯科医院では考えています。
次回
インプラント完全ガイド 第9回
「インプラントって、誰でもできるの?」
「年齢制限はある?」
「糖尿病があっても大丈夫?」
「歯周病があるけどできる?」
「喫煙しているけど大丈夫?」
インプラントは、「歯がない人なら誰でもできる治療」ではありません。
次回は、インプラント治療を受ける前に知っておきたい適応条件と注意すべきポイントについて、詳しく解説します。