🦿第5回インプラント完全石﨑解説🤟入れ歯との違い
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2026.08.23
石﨑歯科医院 お口の教科書
インプラント完全ガイド 第5回
「インプラントと入れ歯、何が違う?」
入れ歯が合わないから、インプラント?
それだけで決めてしまう前に知っておきたいこと
「入れ歯が動いて食べにくい」
「硬いものが噛みにくい」
「入れ歯を外して洗うのが面倒」
「できれば自分の歯のようにしっかり噛みたい」
こうした入れ歯のお悩みから、インプラント治療を検討される方は少なくありません。
では、
インプラントと入れ歯は、いったい何が違うのでしょうか?
どちらが優れているという単純な話ではありません。
それぞれにメリット・デメリットがあり、患者さんのお口の状態や生活スタイル、治療に対する希望によって適した方法は変わります。
今回は、インプラントと入れ歯の違いを、できるだけ分かりやすく整理してみましょう。
🦷 まず、インプラントと入れ歯の一番大きな違い
一番大きな違いは、
「人工の歯を、何によって支えるのか」
というところです。
インプラント
歯を失った部分の顎の骨に、人工歯根(インプラント体)を埋め込みます。
その上に人工の歯を取り付けることで、固定式の歯として使用します。
イメージとしては、
顎の骨
↓
人工歯根
↓
人工の歯
という構造です。
入れ歯
入れ歯は、人工の歯と歯ぐきに似た部分からできており、残っている歯や歯ぐきなどを利用して支えます。
部分入れ歯の場合は、残っている歯に金具などをかけて安定させることがあります。
総入れ歯では、歯ぐきや顎の形などを利用して支えます。
つまり、
インプラントは「顎の骨に人工歯根を埋め込んで支える」
入れ歯は「残っている歯や歯ぐきなどを利用して支える」
という違いがあります。
🍚 「噛みやすさ」は違う?
インプラントを検討される理由として、
「もっとしっかり噛みたい」
という希望は非常に多いです。
インプラントは顎の骨に固定されるため、取り外し式の入れ歯と比較して、安定した噛み心地を得やすいという特徴があります。
一方で、入れ歯も、お口に合うように適切に作られ、定期的に調整されていれば、食事を楽しむことは十分可能です。
ただ、
「噛むと入れ歯が動く」
「痛くて硬いものが食べられない」
「入れ歯が外れそうで人前で笑いにくい」
などのお悩みがある場合には、入れ歯の調整や作り直し、あるいは別の治療方法を検討することがあります。
🦷 入れ歯は「取り外せる」のがメリット
入れ歯の大きな特徴は、自分で取り外せることです。
食後に外して洗浄できるため、清掃しやすいというメリットがあります。
また、多くの歯を失っている場合にも対応しやすく、保険診療で作製できる入れ歯があることも大きな特徴です。
一方で、
「取り外すのが面倒」
「装着感が気になる」
「食事中に動く」
などを感じる方もいらっしゃいます。
ここは患者さんによって感じ方が大きく違うところです。
🦷 インプラントは「取り外さない」のが特徴
インプラントは、基本的に人工の歯を固定して使用します。
そのため、毎日入れ歯を取り外して装着する必要はありません。
「できるだけ固定された歯にしたい」
「入れ歯のように動くのが気になる」
という方には、メリットになる場合があります。
ただし、
「取り外さない=何もしなくていい」ではありません。
インプラントの周囲にもプラークは付着します。
そのため、毎日の歯磨きや歯間部の清掃、歯科医院での定期的なメインテナンスが必要です。
🔍 インプラントには「手術」があります
ここは、入れ歯との大きな違いです。
インプラントでは、顎の骨に人工歯根を埋め込むため、外科的な処置が必要になります。
そのため、
- 顎の骨の状態
- 歯ぐきの状態
- 残っている歯
- 噛み合わせ
- 全身状態
などを確認したうえで、治療が可能かどうかを判断します。
骨の量が少ない場合には、骨を補う処置が必要になるケースもあります。
つまり、
「入れ歯よりしっかり噛めそうだからインプラント」
だけでは決められません。
治療期間や外科的な負担についても考える必要があります。
💰 費用についても大きな違いがあります
インプラントと入れ歯では、治療費の考え方も異なります。
一般的にインプラントは、健康保険が適用されない自由診療として行われることが多く、治療内容によって費用が大きく異なります。
一方、入れ歯には保険診療で作製できるものがあります。
また、自費診療の入れ歯など、さまざまな種類があります。
そのため、
「インプラントか入れ歯か」を費用だけで決めるのではなく、治療期間、噛みやすさ、清掃方法、身体への負担、将来的なメインテナンスなども含めて考えることが大切です。
🦷 実は「インプラント+入れ歯」という方法も
ここは意外と知られていないポイントです。
「インプラントにするか、入れ歯にするか」
という二択だけではありません。
歯を多く失っている場合などには、インプラントを利用して入れ歯を安定させる治療方法が検討されることもあります。
つまり、
インプラントか、入れ歯か。
ではなく、
インプラントを利用した入れ歯
という考え方もあるのです。
もちろん、適応できるかどうかは患者さんのお口の状態によって判断する必要があります。
🦷 では、どちらを選べばいい?
ここが一番大切です。
実は、
「インプラントと入れ歯、どちらが優れているか?」
という質問には、簡単な答えはありません。
例えば、
インプラントが向いている可能性がある方
- 固定式の歯を希望している
- 入れ歯の動きが気になる
- 隣の歯を支えとして削りたくない
- 外科的な治療を含めて検討できる
- 治療後も定期的なメインテナンスを続けられる
一方、
入れ歯が向いている可能性がある方
- 外科的な治療を避けたい
- 取り外して清掃したい
- 多くの歯を失っている
- 保険診療を含めて治療を検討したい
- 全身状態や顎の骨の状態などからインプラントが適さない
など、さまざまな条件があります。
ただし、これはあくまで一般的な考え方です。
最終的には、お口の状態を診査して判断する必要があります。
🏠 石﨑歯科医院では「インプラントありき」で考えません
石﨑歯科医院では、
「入れ歯が嫌ならインプラントにしましょう」
という考え方はしていません。
まず、
なぜ歯を失ったのか?
を考えます。
歯周病なのか。
虫歯なのか。
噛み合わせや強い力が関係しているのか。
そして、
残っている歯をこれからどう守っていくのか?
まで考えます。
そのうえで、
インプラント
ブリッジ
入れ歯
など、それぞれの治療方法についてメリット・デメリットをご説明し、患者さんと一緒に治療方法を考えていきます。
🦷 「入れ歯だから仕方ない」と諦めなくても大丈夫
今使っている入れ歯が合わないからといって、
「もう歳だから仕方ない」
「入れ歯だから硬いものは食べられない」
と諦めてしまう必要はありません。
入れ歯を調整することで改善できる場合もあります。
新しく作り直すことで改善できる場合もあります。
場合によっては、インプラントを利用した治療など、別の選択肢を検討できることもあります。
大切なのは、
「自分のお口には、どんな方法が合っているのか?」
を知ることです。
📚 このページで分かったこと
- インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込んで支える
- 入れ歯は残っている歯や歯ぐきなどを利用して支える
- インプラントは固定式で、入れ歯より安定した噛み心地を得やすい
- 入れ歯は取り外して清掃できるというメリットがある
- インプラントには外科的な処置が必要
- 入れ歯には保険診療で対応できるものがある
- インプラントを利用して入れ歯を安定させる方法もある
- どちらが優れているかではなく、お口の状態に合った治療方法を選ぶことが大切
- 治療後のメインテナンスは、どちらを選んでも重要
🦷 石﨑歯科医院からお伝えしたいこと
インプラントと入れ歯。
どちらにも良いところがあります。
だからこそ、
「インプラントが一番」
と決めつけるのではなく、
「自分のお口と生活には、どの方法が合っているのか?」
を一緒に考えることが大切だと、石﨑歯科医院では考えています。
歯を失ったことをきっかけに、
「これから先、どんなふうに食事を楽しみたいのか」
「残っている歯をどう守っていくのか」
まで考えて治療方法を選んでいきましょう。
インプラントにするか、入れ歯にするか。
その答えは、インターネットの情報だけではなく、実際のお口の中を診て初めて見えてくるものです。
次回予告
🦷 インプラント完全ガイド 第6回
「骨が少ないと言われたけど、インプラントはできる?」
「以前、骨が少ないからインプラントは難しいと言われた」
「顎の骨が薄いけど、インプラントはできる?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
CTで何を確認するのか?
骨が少ない場合にはどんな方法があるのか?
インプラントと「顎の骨」の関係について、次回詳しく解説します。